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十津岐の屋敷に向かうには、森林を抜けなければならない。暗くて道が見辛いため、慎重になる。
屋敷に着いたのは20分後くらい。
車を止め、門をぬけると叶恵ちゃんが玄関の外に居た。
「叶恵ちゃん!」
「っ…彰の、お兄ちゃん?」
やっぱり泣いていた、側により頭を撫でて落ち着かせる。何がどうしたのか聞かないといけない。
「えっと、お父さんは?」
そう聞くと、叶恵ちゃんはゆっくりと屋敷から少し離れた物置を指差した。あそこは、十津岐家の人の遺品や思いでの品が保管されている所だと聞いたことがある。
叶恵ちゃんに僕のジャケットを羽織らせここで待つようにいい、物置を見に行ってみた。
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