第1話:平凡高校生、マネージャーになる

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またもや新入生はポカーンとしていた。 ?そんなに笑顔が破滅的だったと か?…自分で平凡だって分かってる けどさ…正直へこむ。 「あ、あの…俺」 「あっ!そうだ入学式!!」 俺は新入生の手を取り、走り出し た。 今なら間に合うと思う。 そして体育館に着いた。 …今は入学式真っ最中だった。 「あー、行きづらいと思うけど誰でも良いから先生に言ってな」 俺は此処まで来たらやっぱり参加しなきゃなんないだろうし… そして握ってた手を離そうとした ら、新入生に両手で握られた。 「あっ、あのあの……お名前とか聞 いても… 良いですか?」 「名前?…一条暁だけど」 そろそろヤバいから新入生の手を離し、お別れを言い体育館に入った。 「…暁先輩」 新入生は握られてた手を掴み、 うっとりとしながら見ていたとさ。 そして体育館に入ってから新入生の名前を聞いていなかったが「もう会わないだろうし、まぁいいや」と思いながら自分のクラスの所にコソコソと入った。 自分の席に着き、誰も気にしてないのをホッとしながら見ていると、後ろから誰かに首を締められた。 「ぐぇっ!!」 「あ~か~つ~きぃ~」 「くっ、苦しい宗二郎っ!!」 首を締める手をバシバシ叩くと解放された。 なんだ?何怒ってんだ? 後ろを振り向くと宗二郎が膨れっ面だった。 「なんだよ~今朝は遅刻すんなとか言っときながら自分が遅刻してんじゃねーか」 「それは…理事長先生の話が長かっ たからな」 「……なんかヤバいのか?暁学院辞 めるとか言わないよな!?」 それが一番心配で怒ってたんだな。 …お前の兄貴に学院辞めろとは言わ れたけどな、宗二郎には教えないけど… なんかワンコっぽいから頭を撫でてやる。 「大丈夫だ、俺は此処にいる…一緒 に卒業しような」
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