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ついつい目覚まし時計を止めて二度寝してしまう。
それが分かってるのか、友人はドアを開けた。
「おーい暁ぃー、やっぱ寝てるな」
友人の室田宗二郎は「しょうがないしょうがない」と言い俺が眠るベッドに近付く。
俺は別は乙女な性格はしていない。
しかし、動物が何よりも大好きでグッズ集めにもハマっている。
なので部屋はぬいぐるみやら可愛いグッズで溢れかえっていた。
俺はいつもちょっと大きめのテディベアを抱き枕として寝ている。
それを見た宗二郎は口元を押さえている。
「…かっ、可愛い…鼻血でそっ……俺の理性への挑戦状か!?」
宗二郎は平凡な俺に色気を感じてるらしく、ちょっと頭が可笑しいのかもしれない。
某アイドルグループの研修生なのに…
もっと可愛い子や女の子は居るのに(共学なんだから)
宗二郎は俺のパジャマのズボン越しに太ももを撫でて耳元に唇を寄せた。
「…暁、さっさと起きないとイタズラしちゃうぞ☆」
「………すぅすぅ」
そんな事じゃ起きない俺。
だから親父や兄貴に「危機感がない」って怒られんだと思う。
太ももから徐々に上に手が滑り込む。
「んぁ…」
小さな声で喘ぐ俺に興奮している危ない友人。
何かのスイッチが入ったらしい。
「あっ…んぅ」
「暁、可愛い…ハァハァ(変態)」
ズボンの中に手を突っ込もうとしようとしたら、数秒経過してまた目覚まし時計が鳴り響いた。
「うわぁぁっ!!?」
ちょうど目覚まし時計の近くに居たため頭がガンガンする。
そして宗二郎の声で目が覚めた。
「んー?宗二郎…お前また…」
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