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「あ、いや…あははは……そろそろ理事長室行かなくて良いのか?」
宗二郎が目を逸らしながら言うから目覚まし時計を見た。
顔面蒼白になった。
「うわっ、やば…6時に行かなきゃなんないのにもう6時かよ!!目覚まし時間間違えた……宗二郎!もっと早く起こせよ!!」
「えー、俺だって暁のパンツ見た後すぐに起こそうと思ったよー?」
「よし、死んでこい」
俺はいい笑顔で宗二郎を部屋から追い出した。
「着替えがみたい」と駄々こねるから足蹴りした。
本当にあんなのがアイドルなんかになったらおぞましい。
顔だけは良いから、残念なイケメンだな。
制服に身を包むと、宗二郎が二度寝をする為に部屋に戻る途中で手をヒラヒラしていた。
俺は「今寝たら遅刻するぞ」とだけ言い、寮を出た。
朝食抜きで眠たいから最悪の気分だ。
そして俺は知らなかった。
これが俺の高校生活崩壊の序章にすぎない事に…
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