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俺は今、理事長室で顔面蒼白になっていた。
今……なんと?
「暁くん、君は一般人…しかしこの学院は一般人が入る事は無理なんだ、友人の息子さんだから一年間は多目に見たんだが、世間がね…一般人が入れるなら自分も…という人が増えて困っていてね」
……それはつまり、俺に退学しろという事ですか。
そんなぁ~、芸能人の嫌がらせも同室者のセクハラも目を瞑るからそれだけは嫌だっ!!
芸能学院に居たい訳ではないが、親父が保護者参観に来るのが問題なんだ!!
親父の異常な過保護っぷりで小・中学の保護者参観で変態親子としてしばらく噂されたもんだ。
……絶対にあの悪夢は忘れない。
なんか異様な空気を出す俺に理事長はちょっと引いた。
「べっ別に追い出す訳じゃないよ?…ただ一つだけ了承してくれれば二年生にさしてあげるよ」
簡単な事に俺は呆気にとられた。
そんなんで良いの。
そしてその内容が問題だった。
「人気アイドルグループのREINは知ってるよね、実は人手不足でマネージャーが居ないんだ…君、やってくれる?」
「…………拒否権は?」
「今の君の状況であるとは思えないけど?僕の私情で退学にはできない…だから拒否すると奨学金はなくなるよ」
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