序章

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託児所のエレベーターのボタンを押し私はいつも聞くことがある。 「今日も頑張れる人?」 「あーいっ!!」 今日も茉凛は元気に返事をしてくれる。 通い初めた頃は、まだ2歳だった茉凛は人見知り真っ盛りで託児所に着いては泣いてばかりいた。 ママ~っママ~って泣く声がエレベーター降りても聞こえた。 その度思ってたことがあるんだ。 茉凛も頑張ってるんだから、ママも慣れないけど頑張るねって…‥ 茉凛が泣く度に強くならなきゃって、ママがしっかりしなきゃって思ってた。 でもね、たまに心がいっぱいいっぱいになって茉凛の前で泣いたね。 大丈夫って?優しくティッシュ持ってきてくれる茉凛が大好きだよ。 ママ今日も頑張るね…
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