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私は夢を見ていた。いつも同じ夢を見る。
公園を出て、横断歩道を渡ったところで、誰かに呼び止められる。誰だろう。男の子だ。「◯◯ちゃーん。」と呼んでいる。
私は振り向く。横断歩道の先の公園から誰かが一生懸命駆けてくる。陽射しが頬に当たる。柔らかい優しい光。
とそこへ、通りの向こうからダンプがやって来る。巨大な車体。青い塗装がピカピカと光っている。男の子が公園を飛び出してきた。青いダンプも横断歩道にさしかかる。
「あ、危ない!止まれー。」
私は懸命に走った。どうしたんだろう。足がもつれて上手く走れない。
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