やっぱり女の子は神的な存在であり守りたくなるものだッ

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╋ ╋ ╋ ╋ ╋ 「ふわぁ~」部屋に射し込んでくる暖かい光。少年は大きなあくびを1つ。 外では鳥の囀り。とても気持ちがいい朝だ。まだ眠いのか少年は目を擦る。そしてある事に気付く。 (今日もか・・・) この悲しそうな目、何かにがっかりしているようだ。 例えるなら・・・死んだ魚の目。 朝の光によって地毛の茶髪がさらに綺麗に見えている。 少年はダルそうにベットから抜け出す。そして、足の踏み場もないような散らかった自分の部屋を出て階段を降り下の階へ向かう。 そこで少年は普段ではありえない静まり返った家に気付く。 (そっか、マイエンジェルは修学旅行か) 少年の妹達は今、修学旅行で不在。妹を溺愛しているこの男には悲しすぎる現実。 ちなみに妹二人は双子で中学二年生。親は父がいなくて母は海外出張で不在。 つまり今この家に居るのは少年一人。 静まり返った家で少年はリビングに向かい、テレビのリモコンを手に取りボタンを押す。 ・・・しばらく間が空いてテレビの電源が入る。少年はそれを確認すると洗面所へ向かっていった。 洗面所の鏡の前に立ち自分のボサボサの髪、死んだ魚のような目を見ながら今日、みた夢をふと思い出す。 どこか見覚えのある森。神社。大木。池。そして綺麗な赤い髪を風に靡かせる美少女。いったいあれは?なぜか見覚えがある風景だった。さらにこんな体験は今回だけではないような気がする・・・ (こんな夢、前にもみたことあるのかな) しかし、夢に出てきたような場所行ったこともない。だがなぜか知っている。 とにかく・・・ (あの美少女だ) 今までの人生で見たこともないような《美しさ》 世にいるたくさんの女優なんかとは比べ物にならないほど美しい。 とにかく美しい。 この一言しか言えない。いや、言葉では表せないほどの人だった・・・ 会いたい・・・あの美少女に。 少年はそんなことを思いながら、顔を洗い始める。 手いっぱいに水を汲み、おもいっきり顔に当てる。 「バシャ!」そんな音が何回も すると顔の隅々まで洗った少年は今まで死んでいたような目を おもいっきり開き、 再度、鏡を見て笑みを浮かべ 「よっしゃー!」 誰もいない家で叫ぶ。 少年の名は「覇月珠威(はづきしゅい)」周りから最強で最低な変態と恐れられている高校一年生。 そして・・・日記に新たな一ページを刻むことになる男だ。
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