~蒼い神~
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薫は全身を震わせ額には脂汗が吹き出していた。トラックに描かれた風神の彫り絵が先程までトンネル内で煽ってきていた車両と判断し、怒鳴る運転手の顔を怯えながら見ていた。 車の窓を締めて前を向き事故を現場を通り過ごして少しずつ加速していった。再び自分に神が付いているのではないかと薫は思い始めていた。 (もしかして私が速度超過で捕まっていなければ、この事故の被害者になっていたのか?)
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