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電話を切ってから、ベッドの上で寛ぐ滝を上から見下ろした。
「うわっ!!柚、脅かすな」
「見ただけだし、脅かしてないよ。なんかあかりが花火しよって、けいた来るみたいだよ」
ベッドから上半身を起こし、私のベッドで座禅(ざぜん)組む滝。
「そうか。けいたも独り身か。いいよ。花火やろう」
「そ。あかりに伝えておくねぇー」
電話をあかりにかけながら、滝を見ると1年間くらい部屋に来なかった期間が嘘のように変わらない関係。
私の視線を感じたのか「ん?」と視線を向けるので首を振り、あかりに行くと伝えて詳しい待ち合わせを決めた。
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