第1話 念願叶う! 颯、巫女さんデビュー!?

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私はそっと襖を開け、憧れの巫女さん姿を初披露。 お父様は…… 「流石、母さんの子だ。ハヤちゃん、すごく可愛いよ」 でも、やっぱ……ちっともうれしくないの。 だって…… 「あの、お父様……私が思ってたのと全然違うんだけど」 ぶっちゃけ、途中でおかしいとは思ったよ。 でも、ずっと楽しみにしてたことだし。 私の体格に合わせたのかなぁ~っても、無理やり解釈した。 だから、最後まで着てみたの。 で……その結果が、これ。 誰がどう考えてもおかしい。 白衣(びゃくい)、袖に変な切れ込み入ってる……だけじゃない。 緋色の袴、異様に短い……ミニスカート状態。 白足袋、逆に長い……ニーソそのもの。 そして、現出する絶対領域……明らかに虚像だよね。 勘違いされた巫女さんの典型例だよね。 お父様に、そんな嗜好があるなんて……娘としては、絶対に受け入れたくない。 なにより…… 「この服、ちょっとキツくて、その、胸とかなんか苦しいんだけど」 あ! 私、見栄張ったわけじゃないからね。 と、とにかく、お父様は私の問いに対してこう答えたの。 「まぁ、新しい思想に基づいて作られた最新モデルだからね。余計な部分の排除と体との一体感がコンセプトなんだ……つまり、動き易さを追求した結果だよ」 確かに、言われてみれば動き易そうな気がしないでもないんだけど…… 「なんで、巫女装束に動き易さが必要なの?」 もしかして、神楽の練習用かなんかかな? 意外と運動量多そうだし。image=473181427.jpg
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