第1話 念願叶う! 颯、巫女さんデビュー!?

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「もちろん、妖怪とか悪霊とか……魔の者と戦うためだよ」 あれ? お父様、今、なんかおかしなこと言わなかった? 「あの、魔の者ってなに?」 「だから、妖怪とか悪霊とかのことだよ……そういうので人に悪さするのを便宜上、魔の者って総称してるんだよ」 「なにそれ? そんなんと戦うって、何系の発想? てか、そもそもいるの?」 2次元世界限定のものじゃないの? 「いるよ……いるからこそ、ハヤちゃん、やっつけようと思ったんじゃないの? 」 え? え? どういうこと? 「私、1回もそんなこと思った覚えないんだけど」 「ハヤちゃん、それ本気で言ってる?」 私は、うんと頷いた。 お父様は不思議そうな表情で…… 「ハヤちゃん、それ本気で言ってる?」 同じことを繰り返す。 「いないんだから……やっつけるとかそういう問題のもんじゃないでしょ」 私は、はっきりと言い切った。 お父様は首を傾げたまま、しばらく……沈黙。 それから…… 「でも、ハヤちゃん、いつも神様のこと大切にしてくれてるじゃない」 「そ、それは……」 私は、すぐに考えをまとめることができなかった。 「神様のこといると思ってるからこそじゃないの?」 神様も、妖怪も、悪霊もその存在が実証されているわけじゃない。 超自然的存在。 神様も、妖怪も、悪霊も同じものとして扱っちゃう概念だってある。
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