第1話 念願叶う! 颯、巫女さんデビュー!?

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そこへ…… 「あの、先生……授業」 救いの声。 声の主は、確か……脇屋(わきや)君。 地味で目立たない子なんだけど、言うとき言うんだ。 ちょっと、感心。 同時に……ちょっと、同情。 余計なことしやがってと、クラスのみんなの目が訴えてる。 先生の授業……信じられないぐらいに退屈なの。 先生の手にかかれば、偉大な文豪達の名作ですら子守唄と化すって感じ。 「そうだな。すまなかった」 再開された授業。 拷問にも近い時間。 既にクラスメートの何割かは意識を手放している。 これが千葉県立総武高校1年7組にとって、日常の光景。 たぶん、他のクラスでもそうだと思う……先生が授業を行う限り。 だけど、先生の授業は私に非日常性を味わせてくれることもある。 次々に眠りに落ちるクラスメート達。 視界良好。 いつも私の視界を遮るみんなの背中が低く、沈み込んでいる。 壮観。 いつも見上げるみんなの頭を、今は見下ろしてる。 私は、非日常をしばし満喫した。 それから……やっぱり、無理。 「な~す~の~」 って、なんで私ばっか。 私は、机に突っ伏したまま後頭部を押さえた。image=473181877.jpg
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