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そのことがあってから興味を持ち、色盲のことを色々調べてみた。
すると面白いことがわかった。
色盲とは真逆に、稀に四原色で世界を見ている人がいるらしい。普通は三原色だ。赤、青、黄色、この三原色の重ね合わせで様々な色が表現されているのだ。
するとつまり、色盲の俺が見えなかった鳥居を普通の3原色の人は見えていた。それじゃあ、4原色で物を見てる人は3原色で物を見ている人の見ることのできないナニカを見てるということになる。
4原色で物を見てる人は一体何を見ているのだろう?
舞は慌ただしく朝の仕度を終えると、「遅刻!」と言いながら扉を開けて飛び出していった。
「気をつけてな。」俺はのんびりコーヒーを沸かしながらその背中へ声をかけた。
それが舞との最後の会話となってしまった。
駅へ急ぐ途中、車に轢かれてしまったのだ。
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