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非日常
そんなこと有り得ないって
心の中じゃわかってる
それでもいつも
どこか期待してるんだ
夜フラフラ街に出て
わざわざ細い道に入ってみる
だけどやっぱり其処にはなにもなくて
何を馬鹿なって
おもいなおす
望む物は決して手に入らないってわかってた
そんなものを信じてられるのは
子どもの頃だけだから
期限つきのあこがれは
年を重ねる事に口にだしずらくなるけど
諦めきれないんだよな
なんで有り得ないんだろうって
考えちまう
もしかしたら気付かないだけで
境界線なんかなくて
いつでもそれは
ぼくらの近くにいるんじゃないか
そんなことを今でも考える
きっかけさえあれば
この退屈な日常から
抜け出せるんじゃないだろうか
きっかけさえあれば
僕も非日常に
ふみこんで行けるのだろうか
それが幸か不幸か
無知な俺には分からないけど
望まずにはいられない
深夜の街中や
やたらと月が綺麗な日
そんな時は何かが起きても
不思議じゃないと思うんだ
そんなものないって完全に否定したら
それは本当になくなっちゃう気がして
だから心の隅では信じてる
それが僕の『非日常』
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