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「やめて、変な声だすのやめてっ!?」
「兄さんの手が気持ちよくて……もう大丈夫です、声を殺しますから」
さすがにシャワーを浴びれないのは可哀想だから体を拭いているのが……状況はこんなだ。
わかってはいたが、それに大して免疫があるかは話しが別だ。
妹とはいえ女の体だ、そこに加えて喘ぎ声が加わるとそりゃあやっぱり困るよ。
「あ、あのなあ、俺は言っとくけど実は学校ではモテまくっててお前になびくなんて思うなよ?」
「兄さんの顔は万人に受け入れられるわけありません」
根本から否定されてしまった。
更に追い討ちをかけるようにクラスの友達からは興味ないとか優しそうな人だけどつきあうは話しが別だとか散々聞かされて、ちょっと泣きそうになる。
「でももし本当にそうなら……きっと……兄さんと関係を持った女を殺します」
「怖っ!?つかそこは俺を刺したりするのがデフォルトじゃないの?お前当たり散らすの?」
「わ、私が兄さんになにかするとか有り得ませんから安心して下さい」
「よし、お前には今から常識を叩き込むことにする」
そうか、俺が兄として多分道徳を教えてやらなかったからだな。
確かにうちの両親は優しい人だったから怒ったりとかは全くしなかったしな。
ズキリと頭が痛くなる。
違う、間違えた、俺の両親は今も優しい人だ。
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