842人が本棚に入れています
本棚に追加
「まだ熱があるな。今日はゆっくりしてろ」
「……ごめんなさい」
頭を撫でて部屋を出た。
付きっきりで看病はしない。
高校生だ、さすがに重篤でもないし甘やかしすぎは駄目だ。
学校には連絡しておいた。
学校は学校で俺達家族のことは伝えてあるし変に勘ぐられることはない。
今日帰りに支払いしてなるべく早く帰ってやろう。
おにぎり三つ置いといたけど。
「おはよう、藤代くん」
家を出てすぐのところでその女性は居た。
昨日の俺が狙っていた女の子。
高梨涼、さっき名簿で確認したから間違いない。
くっ、相変わらず胸がたゆたゆだ。
触ったら母乳が出てくるとか乳輪がデカいとか少し垂れてるとか陥没とかそういうオプションが付いていれば下手したら昇天するな俺。
「おはよう、わざわざどうしたの?」
「昨日、勝手に帰って……なんだか焦ってたから気になったの」
家はどうやってわかったんだ?
いやまあどうでもいいか、乳が寄ってきた、乳をぶら下げて。
「妹が具合悪くなってさ。うち親が海外だから俺と妹しかいないんだ」
「へえー、だからシスコンなの?」
「家族を大切にしているだけ。そういうのじゃないって言ってんだけどな、俺は」
この機会を逃すまいと積極的に色々話をした。
相手はここに時間を費やしてでもきたわけである程度の好意と興味は持っている。
最初のコメントを投稿しよう!