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彩花と高梨さんは揉めながらも高梨さんが一歩引いて彩花を手玉にとっている。
その様子を俺はテーブルに肘をつき顔を支えながら見ている。
そろそろ春馬も来るだろうか。
この家がどういう形であれ、うるさくなるのは喜ばしい。
「ほらみてください、兄さんの歯形は私の体に無数に散りばめられています。考えられますか?妹の体に噛みつくなんてありえません、こんな異常者は私以外は受け入れてくれないでしょ」
ワイシャツを脱いで見せつけてるけどどうして下着も‥。
あれか、あの胸に対抗するつもりなのか、いやそこではないか、着目すべきは。
語弊がないように予めいっておくが俺は噛むように強要され断れば安易に自殺というワードを巧みに使う彼女にはめられている。
何度もいうが、俺の意思よりも彩花がこういったらこうなる力が強くすぐに諦める俺も悪いのだが。
「じゃあ私にも同じことしてくるかしら」
「に、兄さんは私のです、私が全てを捧げてようやく手にいれました。勝手に近づかないでっ!」
自分の縄張りを守るが如く俺の前に両手を広げて盾になってくる。
こういう行動は子供みたいで可愛い。
俺の望んでいたことはこういう彩花楽しく暮らすことだろう。
高梨さんもそんな行動をとる彩花が可愛く思えるらしく頭を撫でている。
こうやって三人仲良くできないだろうか。
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