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「よかった、本当に」
春馬はまだ病院にいた。
でもなにかやばいというわけではなくて左耳が全く聞こえないとか目が怪我してしまって視野が狭くなってるとかそんなもんだ。
見た瞬間犬みたいに抱きついてないてしまった。
こんなに嬉しいことはない。
いや凄い怪我なんだから退院が遅くなってるのはわかるけどとにかく無事で良かった。
「んな大袈裟な。悪かったな、心配させたみたいで。ほら退院できてないからまだ会えなかっただけでなんにも問題ない」
「お前、そうだとしても連絡ぐらいよこせや、俺がどれだけやきもきしていたか」
「悪かった、悪かった。だから泣くなよ、襲っちまうぞ」
そうだ、これだ。
こんな気持ち悪いヤツだけどこれがいい。
そうだ、これが俺の日常には不可欠なんだ。
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