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「ちょ、ちょっと、ど、どうしたの?」
部屋に入ると強制的に床にあぐらで座らされ、その上に乗る彩花。
そして手を掴まれ自分の服に入れ胸を触らさせられた。
小ぶりだが柔らかい、そんな感想。
「私と兄さんは恋人ですよね?恋人はこういうものです。嫌なんですか?拒否するならそれもいいですよ?首吊りますよ?リストカットとかして頭おかしい認定ならとっくにされてますし」
「ストップストップ、落ち着いて、別に嫌とかそういうことじゃないから」
俺が本当に嫌がっていないってわかったのか、少し落ち着きをみせた。
これでは夢の中の彩花と全く一緒だと思いつつもそこで得た感覚が現実でこんなことになっていても俺が冷静な理由だろう。
普通あり得ない、こんなの取り乱すし意味わからん。
「とりあえずただいま、彩花には心配かけたし不安にさせたことは申し訳ない。でも彩花はそういうガツガツ系ではなかった気がするんだけど」
「おかえりなさい兄さん。いえ私はもともとガツガツ系妹ですしチャンスができた今兄さんに好かれようとして猫かぶる必要もなくなりました」
いや別に猫かぶってるとはいってないけど。
それより外の空はやけに曇っている。
寒い季節だけどまだ日が落ちるのが早くなったな随分。
予想外の展開に俺は頭がまだ追いついていない。
彩花はそりゃあもうおしとやかでどこが恥ずかしがり屋で照れ屋だった。
「兄さん、子供は30人欲しいです」
「‥‥名前、覚えられるだろうか」
「早速1人を仕込みますかっ!?」
まずは彼女に落ち着いてもらおう。
話はそれからでも遅くない。
父さんも母さんもよくこんな状態をおいて仕事にいくよ、普通にやばいだろ。
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