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「名前、なんてゆーの?」
「あたし?えーと…高木 ゆな!」
「ゆなね。俺は瀬尾 悠。」
「瀬尾くんね!りょーかい♪」
「悠でいいよ。」
と、笑いながら悠は言った。
…それからずっとその公園で
悠と話していた。
悠は、二人兄弟で下の子らしい。
お兄ちゃんとの仲は微妙らしい。
あたしの所と似てるってなって
もっと意気投合した。
「あー、じゃああたしコンビニ行くね♪」
「こんな時間に?」
「夜ごはん買ってこないと(笑)」
「もう夜だよ?危ねぇよ。」
「心配しなくても大丈夫!」
「女なんだよ。危ねえから。
ゆなさえ良ければ送ってく。」
「いいよ!人に迷惑かけたくないから!じゃ、またね♪」
「あ、ちょ、ゆな!」
あたしは走ってコンビニに向かった。
人に迷惑をかけたくない。
これは、本当。
でも、それ以上に悠といたくなかった。
嫌いなんじゃない。
心臓がずっと
どくんどくんいって、
集中できなかったから。
コンビニで適当に買って、さっきの道を戻っていく。
悠、まだいるのかな?
そう思って、公園の中に入った。
あ…
いた。
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