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顔を一通り元に戻して、星野は携帯から同じ部署で同期の竹中美帆の番号を呼び出した。
時間は日付をとうに超えている。
出てくれるかどうかわからないが、部署内では彼女と共に仕事をすることも多いので、思い切って星野は通話ボタンを押した。
ワンコール、ツーコール。
ガチャッ。
『はい竹中ですー』
「竹ちゃーん、どうしよう助けて」
『えっなになに、一応訊いてあげるわ、どうしたの』
「一応ってなによ……。明日ね、成松課長と一緒に仕事することになったの」
『えーっ、なにそれ、ひとりだけ狡いよ星ちゃんー』
「課長直々からのお願いです」
『ならば許そう』
ということは、私からのお願いだとでも言ってしまった暁には、とんでもない事が待ち受けていたのかもしれない。
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