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「……っ嘘…だ……だって、俺は…お前の対象外の男だぞ」
「当たり前だろ。他の男なんて吐き気がする。朔夢だから。朔夢じゃなきゃ…
俺、心の何処かで朔夢なら俺から離れないって安心してたんだ。
女といても朔夢ならそんな事しないとか。朔夢はもっと料理上手いとか。いつも比べていた自分がいてさ…
女装した時だって、すげぇ美人になって嬉しくて。つい調子にのってキスして見せびらかしたりとか…
俺だって悩んだんだよ。男が男を性的対象に見るとか。普通あり得ないだろ…?ずっと小さい頃から一緒にいて、風呂だって一緒に入ってたのに。
何で今更、朔夢の裸みて興奮するのか…
だから女にのめりこんだ。気のせいだ。気の迷いだって…
でも無理だったけど」
そう言って笑う優也は、俺の頬に手を添えて顔をあげさせるけど…
どう反応していいかわからなくて、優也を見詰めていた俺に、
優しく笑いかけた。
「朔夢も本当は俺の事、好きだろ?先輩とキスして俺の方がよかっただろ?」
「………っ」
そう言いながら、
啄むように俺の唇に触れた。
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