◆いち◆

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今の俺は、かなり動揺している。 それもこれも… 「自業自得だろ」 「だから頭を下げてお願いしてんじゃんか!俺とお前の仲だろ!」 「どんな仲だそれは。つか、自分の後始末ぐらい自分でやれ」 「冷たい!相変わらず朔は冷たい!大事な幼なじみの危機も助けてくれない訳!?」 「…だから自業自得だろ」 「溜め息禁止ぃぃ!」 目の前のこいつ 無駄にイケメソな俺の幼なじみ。無駄に俺より背が高く、無駄に俺より女にもてて無駄に人気者。 来るもの拒まず去るもの追わず。 ただの女好きの幼なじみの相川 優也が、俺の部屋の俺の足元で土下座をしているという。 「浮気ばかりしてるから、美紗ちゃんにも愛想使されるんだよ」 「だって!一度抱いてくれたら諦めるっていうから…」 「それが馬鹿なんだよ」 「だって俺、男だもん。啼かせたくなるじゃん」 …ならねぇよ。 俺は今日何度目かになる溜め息をついた。 ,
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