◆よん◆

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あの後、講義をサボって俺の家に向かった。 「そういや、お前どこに住んでるの?」 「ん?ここ」 「え?」 「だから、このアパート」 そう言って指差した先は、古びたアパートで。 それより何より… 「………ストーカー?」 「うん。朔夢のばあちゃんの家の近くを探したら、隣のアパートが空いてた」 祖母の家の横とか。 俺、まじに知らなかったんだけど。 「だから、朔夢が学校行く時とか風呂に入ってるとか、寝る時間もバッチリ把握済み」 「……信じらんねぇ」 呆れて何も言えなかった。祖母の家は古いけど一軒家で、優也は小さい頃に何度か遊びに来ていた。 「懐かしいな。あの時はまだ朔夢のじいちゃんも生きてたから、何か不思議な感じ」 思えば、その頃が一番楽しかったのかも知れない。 まさか優也の家族とこんな事になるなんて、思いもしなかったから。 「で?朔夢の部屋は?」 「2階。つか知ってんだろ?」 「ああ。俺の部屋の前だもん」 「………あっそ」 確かに隣のアパート側だけど、もう突っ込みをいれる気もない。 ,
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