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木偶の背の眼に写る人間 目蓋を閉じて饒舌な人間 後ろ向きに後ろ歩く人間 上を見下ろし下を見上げ 左右の差さえ曖昧と朦朧 土竜の夢を貶した結末と 繭を切り裂く意味は独善 希望は報われない擬似餌 愚鈍な虫螻に明日は無い 死んだ夢が散らばる昼間 被るだけでは変わらない 無能を知る、無知を知る その様は酷く惨めに写る 昨日の本音は明日への嘘 其処に至る迄の今日は灰 過去に見放された焦燥感 理由を見失った自己暗示 成長する目録に道化の面 喜怒哀楽の左から二番目 語る口は異形の乖離概念 理想は思想の上に形成し 鬱屈病まず傀儡と理想郷 吐き気がする程に歪に曲げて 自分自身を疎み蔑み 憎んで恨んで醜さに唾棄する 時に心は邪魔なモノ 自分を捨ててしまえれば何処でも生きて行けるだろう 関わりを持って、群れに生きてる だから見たくもないソレを見る 自身の中のソレを知る 偽りを辛いと何故言える? 本性こそが安らかだと何故言える? なんだかんだと綺麗事 自分自身さえ客観視 主観は何処に?掌に…
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