拘泥

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拘泥

境目さえ見つけられない… 寒々しい虚栄心に塗れた斑 明白な事は今此の『顔』 斑な世界の私の住人 嗜好は歯軋りと左手の痙攣 思考回路の分岐は人間への是非 孕ます嫌悪の種を飲む 愛された笑顔は心を抉る ヘドロの泥濘に依存した救いの手 自ら、自ら、足を踏み入れ 浅き、深き、底は相応 沈む暖かさに声は優しく冷たい 愛されたい何よりも 此の声の真意は傲慢 人を狂わす人が居る それは金で それは柵で それは恐怖で それは絶望で それは欺瞞で それは拒絶で それは尊敬で それは色香で それは愛情で この斑らは何処から?
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