序章
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自然と笑みが俺にも浮かぶのを見た親父は「ただし…」と続ける。 「目付けをつける。フェルク!!」 親父の以心は頭に響く。……以心ってのは思いや言葉を飛ばす事だ。親父の声はデカイから殊更良く響く。 にしてもフェルクの名前に途端にやる気が失せた。能無しな奴だからじゃない、逆だ。
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