~ プロローグ ~

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プレイ先着10000名にプレゼントって・・・。 なんか、サクラを呼んでるみたいだな。 まぁいっか、どうせやろうと思ってたゲームだし。 それにこのゲームって、異世界にワープして生身のままプレイできる世界で初めてのゲームなんだよな。 やっぱり、ゲーム好きからすると絶対にやってみたいモノの1つだろう。 とかなんだかんだ言いつつも、もう既にプレイ申請を済ませてあって、今日ポストにカードが届いたところなのだ。 ーーーーーーーーーー 高山流衣 様 ーーーーーーーーーー ハガキを半分に折ったサイズの後ろ側を、Sと刻印のある赤い蝋がガッチリと封をしている。 開け方が分からないので、ビリビリと破って開けて中身を取り出した。 中には、2つ折りになっている紙でできたカードが入っていた。 カードの表と裏を確認したが何も書いてなかったので、勢いよくカードを開いた。 開いたと同時に何かで録音された様な声が耳に入ってきた。 ビックリしてカードを落してしまった。 落した時に少しだけ声が遠くなったような気がしたので、 カードから声が出ていた事に気付いて更にビックリした。 これって・・・、ゲームのプレイ方法かな? 一応ちゃんと聞いておいた方がよさそうな気がする。 俺は床からカードを拾って一字一句逃さないように耳を澄ました。
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