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「そうだな」
「俺も、帰って身体を休める事にしよう」
「ルイ、必ずギルドに行けよ」
「はい…」
ギルドには起きてから、美琴を連れて行ってみよう。
“急にお呼び立てして、申し訳ありませんでした。”
“また何かありましたら声を掛けさせていただく事があるかもしれません…”
「ああ、今回のような事があったら、また知らせてくれ」
「はい、何も無い事を祈ってます…」
それだけ聞くと刀を鞘に収めてから、ロッシさんの家に向かって足早に歩き出した。
家に着くと、もうリリスさんが起きていたらしく、何も言わずに迎えてくれた。
客室に着くと、美琴はまだ寝ていた。
起こさないようにそっと自分のベッドまで行って、すぐに布団にもぐった。
少し明るくなりかけている空とは対照的に、瞼が自動的に閉じていって、
視界がフェードアウトした…。
落ちる前に何か声が聞こえた気がした。
”寝たか…。また、しっかりと見張りを頼むぞ…。”
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