4人が本棚に入れています
本棚に追加
と思ったがそんなことはなくて、ぽん!という可愛らしい音を立てて10m近くあったドラゴンの体は1mほどの可愛らしい幼女に変身してしまった。
「どーだ!ちっちゃいだろう!」
「ま、まだ信じられないっスね!その姿だと実力はどうなんスか!?」
「人間の子供とおんなじだ!弱いぞ!」
「マジすか?」
「まじだ!」
「フンッッ!!!」ドゴッ
「きゃん!!!」パタン、キュー
俺は隙をついて渾身の一撃を幼女の腹に叩き込んでやった。ワンパンでドラゴン倒しちゃったよ、おれまじつえー。
え?卑怯?知るかッッ!だったらオメー漏らして10mのドラゴンの前に立ってみろや!!!
「ドラゴン討ち取ったぞぉぉおお!!!」
俺は高々と勝利の雄叫びを挙げた。プライドの高いドラゴンにとって勝ち名乗りを挙げた後に攻撃を仕掛けてくることはあるまい!!我、なんという策士なり!
「くっ……卑怯な!」
「愚か者め!能力で劣る私が知恵を武器にするのは当然のこと!未熟者が戦いを語るでないわッッ!
俺は出来るだけ真面目な顔でドラゴンの幼女にビシッと言ってやった。まともな戦いになったらもはや奇策は通用しないからな。
最初のコメントを投稿しよう!