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「今回あなたの弁護を担当するザマ・スイートです。逮捕されてからなにも喋らないということですが……まずは名前を教えてくれませんか?」
こうして俺は留置所に入れられ、コミュニケーションの無さから上手く説明が出来ず裁判されることになってしまった。
開始6ぺージで逮捕されるとか、まじ伝説じゃね?
目の前のザマ・スイートとか名乗る弁護士さんはインテリメガネにパリッとしたスーツの似合う美人さんだ。
「わたしは色んな事件を担当して、出来るだけ皆さんの罪が軽くなるよう努めてきました。あなたがどうして犯罪を犯したのか、わたしにだけ全部話してください。ね?」
優しい眼差しでそう言ってくれるザマスさんだが、そもそも俺は犯罪行為してなくね?今度こそ詳しく事情を説明しなければ……。
「メガネ……スーツ……ハァハァ」
ダメだーーー!ニートだった俺に女性と話すことなんかできねぇ!!!
「このゲス野郎!せっかく弁護してやろうと思ったのにもう知るか!しね!犯罪者!!!」
あるぇぇ???さっきまでの優しい眼差しが一変してゴミを見る目になっちゃった。
自分をうまく語れない思春期なだけなのに……。
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