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謁見
すると間もなくして気品のある男が玉座に座わり、
「シアノ殿、お呼び立てしてすまなかったな」
と笑顔をシアノに向けて挨拶をしてきた。
「いえいえ、私も仕官のため貴国へやって来ましたので
さっそくのお呼び出し、感謝にございます。」
この国は採掘資源が豊富で土地も肥沃な地域で食料も豊富でにあった。
国の政策も他にはないような自由なものが多く、王の偉大さが窺い知れる。
例えば、どこの国の商人でも税を取らず自由に貿易させていたので
街の市場には人や品物・情報が溢れ、民の生活も豊かであった。
それを調べた上でシアノは、この国へ仕官しようとやって来たのである。
「うむ、その言葉嬉しいぞ。早速だが、どうだろう 我が師団で
密偵などを専門にしている軍があるのだがいかんせん、
規律を守れぬので困っておるのじゃ その師団を受け持っていただけぬか?」
シアノは、わざと考える顔をして見せてから
「はい、喜んでお受けしましょう」
と返答をした。
(やったぞ!こんなにうまく行くとはな)
無事に城から戻るとシアノは未来の妻になるアーウェンをこの城に呼び寄せる手紙を書きながら浮かれていた。
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