理想と現実は違うもんだ

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◇◇◇◇◇◇  1852年 嘉永5年。  アメリカ・バージニア州のノーフォーク軍港をペリーは出港し、2度に渡り日本に開国を要求。  幕府は朝廷の許しを得られぬままその艦隊に怯える形で日米和親条約に調印。  その後日米修好通商条約にも調印。  外国の驚異を知った幕府。  しかし、民は幕府に怒りを覚え、天皇の名の元に外国を打倒しようとする尊王攘夷が強まる。  時は流れ……。  1860年 万延元年。  桜田門外の変勃発。  幕府の大老・井伊直弼が幕府に不満を持つ浪士達に斬殺され幕府の権威は大いに失墜。  攘夷は無理と知る幕府。  しかし存続の為にと朝廷と強く結びつき、攘夷を目指していくと言う公武合体論へ。  桜田門外により幕府を倒せる可能性があると意思を強め、倒幕を掲げる尊王攘夷派。  公武合体を掲げる佐幕派。  尊皇攘夷を掲げる倒幕派。  世は、動乱へ――…。  文久2年 1862年。  試衛館道場。  未だ己の行き場、果てを知らずに武士になる事を夢見る若者達がそこにはいた。 ◇◇◇◇◇◇◇
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