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笑える笑えない始まり
世界は、水面の波紋のように儚い。
世界は、水面の波紋のように脆い。
世界は、水面の波紋のように不謹慎。
世界は、水面の波紋のように不真面目。
世界は、水面の波紋のように理不尽。
世界は、水面に映る欺瞞の月のようだ。
世界には、欺瞞が満ちている。
だからこそ、嘘が本当になれば良いのに。
嘘だとしても、悪くはない。
嘘であっても、それが――の真実だ。
――は悪くない?
――は悪い?
――が悪いなら、もう皆悪い。
だって、悪くない何てものはいないのだから。
生物である以上、世界にいる以上。どう足掻こうと。
この世界に善はあっても善人がいない。多分、悪人じゃないそれは人間ではないだろう。
夢心地に悪夢心地。
なら、もう、嘘を吐こう。吐くと変われる。
脆くない、強靭な嘘を吐こう。揺るがない嘘を吐こう。
誰かの為に嘘を吐こう。
――の為に嘘を吐こう。
変化する為に嘘を吐こう。
きっと、これは悪い。でも悪くはない。
嘘を、吐こう。尽きる事の無いように嘘を。
そんな尽きない嘘を吐こう。
世界はやっぱり、欺瞞に満ちている。
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