笑える笑えない始まり

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「またまた大正解です。ではでは、次は難問かなっ。わたしたちにも一様に魔力を蓄えれます。はてさて、どこから魔力を蓄えてますか?」 さらに話を深める手腕をみせるシャル先生はどことなく楽しそうだ。事実、楽しいのである。 「……、呼吸と皮膚です。空気中にある魔力を身体に蓄積し、いらない魔力を主に呼吸で排出します。違いますか?」 「いえ、大正解ですよ。見事ですアリカ・リックローさん。座ってっ」 その一声に大人しくアリカは座る。勿論不服はない。それに偏り過ぎるのも、また授業てきに難である。 「魔力とは、わたしたちに必要不可欠なものですね。何故ならば、学園長が仰ったように、魔物への有効な対処方に必要なのですから。さらには魔力を魔法にし、魔物への対処ばかりか身近な生活にも使えます」 たとえば、学校の鐘を自動で鳴らす魔法とか。続けて語られ、あれ手動じゃなかったのかと再認識させられた。 「因みに、魔術に分類されます。他にも、この国の魔防壁もそうです。魔防壁があるから魔物は滅多なことでは国に入れません。不可視で触れれませんから以外と気づかないものですが、良い例ですね」 それがある此処は、やはり、幸福なのだ。 世界にはない国もあるのだから。 シャル先生は思考の後、続ける。 「シック、それは魔物の魔力石を元に人為的に作り出した大事なものです。魔力石は魔物が体内に宿す心臓であり、その生きている魔物の心臓特有の力を拒絶するのが魔防壁ですね」 だから、魔物以外の生物は入れるし、魔物は魔防壁内には入れないのだ。壊さない限りはだが、それはそう心配しなくても良いだろう。 滅多なことでは、壊れない。それだけ強固な防壁なのだ。 魔防壁展開元の神殿が壊れるか、魔防壁自体を壊さない限り、魔物は入れない。そしてそれなどを守るのが自分達である。
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