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『私もだよ。じゃあね、また明日』
そう動いた気がする。
どうして、こんなにも嘘が吐けるんだ?
おれは、何が間違っていたって言うんだよ。なあブルー……。アリカ……レッイレ……フユラさん……リスト……神様……。
なあ、何が間違っていた?
悪いのか?
誰が?
ふざけるな。
まだ、やるせないじゃないか。何でこうなるんだよ。何でこうなっちまうんだよ。
「なあ………」
レッイレの泣き声と、アリカの怒りがボロボロの両腕に巻き付き、おれは城から引き摺られる。
「…………分かんねえよ、嘘吐かれたらさ……」
学校からか、間違いは。何処からだ。出会いから?
それともブルーに会ったからだろうか。
どうか教えてくれよ神様。
たった一回の一生一度の願いだから。
「……」口が動いたのに、声は出ず。変わりとばかりに血が口から滴る。気道が塞がり、胸元に垂れこぼした。
始まりに戻れ。
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