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はやく、はやく、いのちよ、おわれ。
はやく、はやく、ぼくはおわれ。
不必要な人間は消えてしまったほうが楽なのです。
だから、彼は願いました。
でも、やはり、そう。
その願いが叶えられることのないものだと彼は知っていました。
だから、彼は生き続けるのです。
どんなに不必要だと思い込んでいても。
彼はやはり、生きるのです。
真っ暗な部屋の中で独りきり。
悲しいくらいにただ、ただ、生き続けます。
それが不必要な人間に課せられた義務と罰、なのですから。
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