鍵っ子

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数ページほどやったところで勉強に飽きてきて 下に降りる。 「お帰りなさい、」 「あ、ただいま。夕飯ありがとうね、」 テーブルにはお母さんがいて、夕飯を食べていた。 「これ。学校便り。」 そう言って、僕はテーブルに学校で渡されたプリントを置いた。 「はーい、後で見ておくね、」 ニコリと笑うお母さんが好きだ。 あまり怒らないし、 怒られるようなこともしないし。 「香織。勉強したの?」 「これ見たらするー。」 「ちゃんとするのよー。」 「はーい、」 お姉ちゃんともこんな感じだ。 実際、お姉ちゃんは学校で頭が良いらしい。 この前あった家庭訪問で来ていた先生がお姉ちゃんのことを褒めていた。
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