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僕が風呂からあがってくる頃にお父さんが帰ってきた。
「ただいま。隼人。」
「おかえり。」
脱衣場でお父さんと鉢合わせた。
お父さんは身長が多分高い方で
その身長に自分は遠く及ばない。
体も華奢なまま。
「ご飯食べたの?」
「いや、風呂あがってから食べる。」
「そっか、」
パジャマに着替えながらそんな言葉を交わす。
脱衣場を出てリビングに行くと、お姉ちゃんの姿は無く
ちゃんと勉強しに行ったのだと思う。
お母さんは多分仕事部屋にいると思う。
なんか、新しい仕事を貰ったみたいだった。
お父さんの仕事は月末にかけて忙しくなる。
他にも漫画の締め切りが近くなるとお父さんの仕事は立て込む。
そんな時は帰ってこないこともある。
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