1人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
4人が家族で
それ以上でもそれ以下でもない。
鍵っ子である生活が当たり前になっていて、
夕飯を作ることも当たり前。
当たり前なだけで、
義務的でも強制的でもない。
当てはめるなら、自主的。
でもたまに嫌になることもある。
けど、料理はやっぱり楽しい。
ぼやぼやとテレビを見ながらそんなことを考えていた。
9時になる頃にお姉ちゃんはリビングにくる。
後を追うようにお母さんは仕事部屋から出てくるし、お父さんは風呂からあがってくる。
僕は明日も決まって
誰よりも先に家に帰る。
そして、帰ってくる大切な家族にこう言うんだ。
「おかえり。」
最初のコメントを投稿しよう!