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「菜々、部活頑張ってね、」
「優華も頑張ってね、」
クラスメートの菜々と言葉を交わして
教室を出る。
高校2年生。
去年入学して、私は美術部に入った。
同じ中学からきた菜々とは仲が良い。
親友とかの言葉を使うのはあまり好きじゃないけど
菜々とはそういう関係でありたい。
2年3組の教室から美術室に向かう途中、
私は遠回りをする。
「あ、先生。」
「おう、お疲れ、」
陽気な返事を返してくれたのは
清水 秀一先生。
格好いい容姿と
高い身長にバランスの良い体型
でも、容姿を飾らない性格が男女関係なく生徒に人気である。
「これから部活か?」
「はい、」
「頑張ってな、」
「先生も。」
足を止めて少しだけ言葉を交わす。
「橘の絵見てみたいな。」
「美術室に来ていただけたら、見れますよ。」
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