鍵っ子

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ご飯は朝の残りで間に合う。 味噌汁も同じく。 自分が好きな味噌汁は、ワカメと豆腐の味噌汁。 おばあちゃん家で出たアサリの味噌汁も好きだ。 「ただいまー、」 玄関から聞こえたお姉ちゃんの声。 時計を確認すると6時を過ぎていた。 お姉ちゃんはリビングに入る前に 自分の部屋で着替えてから来る。 リビングに来たら、夕飯だから 今のうちに味噌汁を温め直す。 多分、お姉ちゃんより冷蔵庫や料理道具の場所に詳しいと思う。 「ただいま、隼人。」 「おかえりー、」 味噌汁が温まって、お椀によそる。 リビングに入ってきたお姉ちゃんに声をかける。 カスタードクリームみたいな色のパーカーに黒のスウェットを着たお姉ちゃんは キッチンの水道で手を洗い、 置いていたサラダや焼き魚をテーブルへ運んでくれる。
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