和泉カナコ ③

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私は両手にベルトをひと巻きし、オダくんのイチモツにベルトの半ばを当てる。 そして包帯のようにぐるりとベルトを巻いた。 ようやく、自分の想像とは違うショウが行われていることに気付いたのか、オダくんは「ちょ、ちょっと!」と慌てだした。 だが、イチが彼の両腕を押さえた。私はお尻で彼の太ももを押さえつけていた。 ……ふと、背中に気配を感じる。 するとオダくんが「あひゃひゃひゃ、くすっぐったいっす」と笑いだした。 ……誰かが私の後ろでオダくんの足を押さえつけてくれているようだ。 私は目の前のショウを続行した。 イチモツに巻いたベルトを、思い切り締め上げる。途端、オダくんの絶叫が部屋に木霊した。 来賓者達は立ち上がり、その模様を近くで眺めた。ビデオカメラはオダくんの顔と股間を交互に収めていった。 ……オダくんは敗北のリスクを知らない。 何故なら彼はもう、ずっと負け続けて「悔しい」とか「チクショウ」とか、そういう感情が麻痺してしまっているから。  
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