時の女権力者

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時の女権力者

《この章の登場人物》 ・徳川家光  三代将軍。幼少期、実母であるお江の方に可愛がられず、乳母であるお福(春日局)に育てられた為、屈折した価値観を持つ。  穏和で知性的だが冷酷残忍な一面も併せ持つ。春日局には頭が上がらない。 ・春日局(お福)  家光の乳母で、大奥総取締。長年、将軍生母であるお江の方と対立。家光を将軍にする為に奔走した立役者。お江の方亡き後は大奥総取締となり、大奥の実権を握る。  気が強く、家光の為ならばどんな事でも成し遂げる。表情は常に微笑みを浮かべ柔和であるが、その本質は家光以外のことには冷酷非道であり常に策略を巡らせている。 ・鷹司孝子(将軍御台所)  公武合体の為、政略結婚で京の鷹司家から徳川家に嫁いだ。  江戸風に慣れず、京風を押し通そうとした事で春日局と対立。  おっとりとした見た目とは裏腹にプライドが高く、頑固。  家光に愛してもらえないことへの不満や春日への対抗心、京への捨てきれぬ思いから気を病み、隠居人のように中の丸で日々を過ごすようになる。その為、「中の丸様」とも呼ばれている。
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