迷走するオトナ

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馬場秀一の両親は、秀一の事故死後離婚。 一人息子をあまりに若くして亡くしたとあれば、仕方ない事だろう。 父の真一は都内在住で、警備会社の仕事をずっと続けていた。 「知ってます。俺が殺してやりたかった。 独自で調べて分かってたんだ。 あいつらに、井原と木村に脅されて、悪い事をさせられていた」 弱弱しく、しかし悔しさを滲ませながら、父親は語った。
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