ケース1

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梨央は遠藤と鑑識の詰所へ。 「課長、先ほどの凶器の話なんですが?今一度詳しくお願いします」 遠藤が尋ねる。 「そう、本社には詳しく事前に話したが・・・ 科捜研にも映像送ってんだけどね、こんなに綺麗な傷口って、今まで誰も見たことないって。 ライブラリに無いんだよこんな刃物。指も首も、同じ」 「大型のカミソリとか・・・」 梨央はトンチンカンな事を言って、遠藤に睨まれる。 「うん、刃物の大きさ、長さと人間の力とかね。 色々物理計算をしても、該当するものがないんだ。困っちゃってさ・・・」 「犯人は何か特殊な刃物を扱う職業、ということですか?」 遠藤は遺体の解剖所見を見ながら、聞く。 「うん、その線で今、あちこち問い合わせてはいるが・・・」
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