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梨央は遠藤と鑑識の詰所へ。
「課長、先ほどの凶器の話なんですが?今一度詳しくお願いします」
遠藤が尋ねる。
「そう、本社には詳しく事前に話したが・・・
科捜研にも映像送ってんだけどね、こんなに綺麗な傷口って、今まで誰も見たことないって。
ライブラリに無いんだよこんな刃物。指も首も、同じ」
「大型のカミソリとか・・・」
梨央はトンチンカンな事を言って、遠藤に睨まれる。
「うん、刃物の大きさ、長さと人間の力とかね。
色々物理計算をしても、該当するものがないんだ。困っちゃってさ・・・」
「犯人は何か特殊な刃物を扱う職業、ということですか?」
遠藤は遺体の解剖所見を見ながら、聞く。
「うん、その線で今、あちこち問い合わせてはいるが・・・」
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