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「19時ってことは一晩中仕事になるな」
「まあ、武器摘発だから向こうが素直に捕まってくれたら早く帰れるんじゃない?」
「だといいがな」
言っているとブルーノがデザートで注文していたチョコレートサンデーが運ばれてきた。
満面の笑みで、それを食べ始めるブルーノ。
「同じくらい野菜食べなさいよ」
「嫌だね」
言いながら私はブルーノと自分の分のサラダをようやく完食した。
「仕事まで時間あるな」
「あんたどうするの?」
「夜の仕事に備えて寝る」
言い終わると同時に、チョコレートサンデーを食べ終えたブルーノは席を立つ。
「食べた後に寝ると牛になるわよ。時間には起きてよね」
私の声を聞いてか、ブルーノはこちらを見ずに片手をあげると2階の宿屋部分へ続く階段を上がっていった。
独りになった私はスープを飲みながら考える。
ブルーノの様に仮眠を取る必要もあるだろうが、その前に仕事で使うものを買い出しに行こう。
そう決めると、私は残りのランチを片付けだした。
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