仕事の時間

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ヤンの言葉に私は一気に扉を跳ね上げ、階段を駆け降りる。後ろから足音が続き続々と中に入った来る。 「動くな!」 銃を構えながらヤンや隊員達が構えるが動ける人間は誰もいなかった。 大人の二の腕程にもある豆の蔓がそこらじゅうに伸び、その中に埋もれ足り絡み付けられたりして見た限り5人程の男達が動けないでいた。 「これは…」 「ただの豆の蔓ですからご心配なく、魔法で急速に育てて巨大化させただけですから」 ヤンに説明すると彼は直ぐに合点が言ったらしく、部下に指示を出して銃を取り上げるなどし、次々と逮捕していく。 「銃刀法違反の現行犯で逮捕する。及び令状によりこの船の捜索を行う。始めろ」 捜索が開始され、部下達がそこら辺の箱を開けると、荷物に隠れて剣や銃、それに魔法石がついた杖などが出てきた。 明らかに許可無く持ち込まれたであろう武器等が、次々と床に並べられていく。 それらを見ていたヤンがどこか安心した表情で頷く。 「決まりだな」 「くそぉ!亜人なんかと組みやがってぇ!」 やかましい。悪い事にした方が悪い。 叫ぶ男も逮捕されていく。 そんな様子を私とブルーノは見ていた。
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