仕事の時間

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扉は錆が浮かんだ古びた扉で鍵も一般的なもの。 ドアノブを握るブルーノの手に力がこもっていく。力ずくで扉を壊すつもりと気づき、私は直ぐに防御呪文を発動出来るよう魔法石に魔力を込めていく。 視線を合わせ、頷く。 バァン!! 鍵ごと壊された扉と共に中へ飛び込み、警戒したまま見渡す。 中には上にあった様な木箱が天井まで山と積み上げられていた。 ブルーノが近くの木箱を壊せば、中から出てきたのは私が持っている様な魔法石付のメイス。 「ここにもあったのね」 「待て」 ブルーノが私の動きを止める。鼻が動いていた。 「誰かいる」
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